業績ガ伸びないとか、企画がマンネリ化して新鮮味がないとか、何らかの理由で低迷しているときには、もう一度、自分のやり方や戦略・戦術を見直してはいかがでしょうか。
「釣り針でワニを釣り上げることができようか」というのは聖書のことばですが、えてして、戦略・戦術が間違っていることがよくありものです。これでは、いくら頑張ってみてもうまくはいきません。
また、一度ぐらい成功したからといって、いつも同じやり方ででは成果はあがりません。古代ギリシャの詩人エウリピデスが言うように「病気が違えば薬も違う」のです。
このことは、企画がマンネリ化やヒットが生まれない原因にもつながります。つまり、ワンパターンの企画を押し通そうとしても無理があるのです。
さて、こうして戦術の間違いに気が付いたあとは、どうしたらよいでしょうか。ピポクラテスは「ひどい病には、ひどい薬が効く」
と言いましたが、通常のやり方が通用しないのであれば、いよいよ奇襲、奇策を使うのも手だと思います。
通常の戦略・戦術が通用しないときは奇策を用いるのも一手である
真珠王と言われた御本幸吉は、18歳のとき、鳥羽の沖に停泊しているイギリスの船に向かって卵を売ろうとしたことがありました。

恩師から習った英語を駆使して「ハロー、ハロー、エグズ、エグズ」と小船から船上に向かって叫びましたが、船員たちはただものめずらしそうに眺めているだけで、いっこうに相手にしてくれませんでした。そこで、幸吉は熟慮のあげく、奇策を思いつきます。
幸吉は小船に仰向けになって、そこらにあるものを次々に足に乗せて得意の足芸でくるくる回して見せたそうです。
この奇策で幸吉は船員たちに気に入られ、船上に上がることが出来たそうです。
もちろん、幸吉のような足芸が誰にでも出来るわけではありませんが、売る為には何でもやるという気持ちを私たちも見習いたいと思います。
